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SECC(ボンデ鋼板)とは 高い防錆性能をもつメッキ鋼板の基礎知識

SECC(ボンデ鋼板)とは 高い防錆性能をもつメッキ鋼板の基礎知識

SECC(ボンデ鋼板)とは 高い防錆性能をもつメッキ鋼板の基礎知識

目次
  1. SECC(ボンデ鋼板)とは

  2. SECCの用途

  3. SGCCなど他の鉄鋼材料との違い

  4. 電気亜鉛メッキのクロメート処理

  5. メッキ厚

  6. SECC(ボンデ鋼板)の性質

  7. キャディ株式会社で対応している板厚

これだけは押さえておきたいSECCの特徴

  • 電気亜鉛メッキ鋼板のことでボンデ鋼板とも呼ばれる

  • メッキによって鉄の弱点であった耐食性を獲得した

  • SGCCとの違いは亜鉛メッキに電気分解を用いるかどうか

  • 酸化を防ぐためにクロメート処理をする

SECC(ボンデ鋼板)とは

SECC(ボンデ鋼板)とは、

・SECC(電気亜鉛メッキ鋼板)

・SGCC(溶融亜鉛メッキ鋼板)

に分類される鋼板に亜鉛メッキの表面処理を施した鋼板の1種類になります。亜鉛メッキが施された鋼板の流通量は表面処理鋼板の中でも高いシェアをもち、その中でもSECC(電気亜鉛鋼板)は最も流通量が多い鋼板です。通称ボンデ鋼板などと呼ばれることが多いですが、この呼び名は新日本製鉄が最初に製造・販売した電気亜鉛メッキ鋼板の商品名です。他にもリバージング(川崎製鉄)、コウベジンク(神戸製鋼)、スミジンク(住友金属工業)、ユニジンク(日本鋼管)などそれぞれの商品名がつけられています。

亜鉛メッキによる防錆性能の高いSECC

SECC(電気亜鉛メッキ鋼板)はその名の通り、鋼板に電気亜鉛メッキを施した材質になります。電気亜鉛メッキとはメッキ加工する際に電気を用いる電気メッキの一種です。

亜鉛メッキ鋼板は、製品や部品表面に亜鉛を析出させることによって亜鉛が持つ機能や特性を付与する表面処理加工法である亜鉛メッキ加工を鋼板に施した材質のことを言います。

亜鉛メッキ加工による亜鉛皮膜はその防錆効果が高く評価されています。主に鉄製品に用いられるメッキで、鉄の錆を防ぐことを目的としてメッキされます。

さらにメッキ加工の後に表面をリン酸塩皮膜処理と呼ばれる表面処理を施します。このリン酸亜鉛皮膜処理によりリン酸亜鉛、リン酸塩の微小結晶を形成し、金属そのものを防錆します。

メッキによって高い耐食性能を獲得

まず、SECC(電気亜鉛メッキ鋼板)の特徴は高い防錆効果です。

鉄を材質とする鉄製品は、鉄の性質により腐食しサビが生じてしまいます。鉄製品が腐食した場合、外観が損なわれることはもちろんですが、その強度や耐久力も低下してしまいます。

そこで亜鉛メッキに代表される防錆メッキを施した表面処理材を用います。亜鉛をメッキすることで、鉄が亜鉛に覆われて耐食性が向上します。

また、表面に傷がついて材質の鉄が露出してしまった場合、露出した鉄がサビてしまう前に亜鉛が溶け出し、再度鉄を覆います。この仕組みを亜鉛の「犠牲陽極作用」や「犠牲防食」などと称しますが、これによって亜鉛メッキは高い防錆効果を誇るのです。

電気亜鉛メッキは、膜厚が薄く均一にメッキすることができるためSECC(電気亜鉛メッキ鋼板)は外観が比較的美しいという特徴があります。また、表面が均一であることから塗料がのりやすいという特徴もあります。そのため、上記の防錆効果に加えて装飾目的でも用いられることが多いです。

普通、メッキ処理された鋼板は皮膜によりはじかれてしまうためうまくできないことが多いですが、SECC(電気亜鉛メッキ鋼板)では皮膜が薄いことから溶接も特に問題なく施すことができます。

また、製造の際にメッキ工程では加熱を行わないため、元の鋼板の材料特性を強く反映します。

SECCの用途

メッキの膜厚は薄く、耐候性に劣るため、主に家具、照明器具や建築金物など、室内で使うものに用いられます。

SGCCなど他の鉄鋼材料との違い

メッキをしているため、他の鉄鋼材料に比べ、耐食性に優れています。

規格 強度 価格 (¥/kg) 焼入れ効果 溶接性 耐食性
SECC 150 ×
SS400 115 × ×
S45C 300 × ×
SPCC 130 × ×
SPHC 100 ×
SGCC 150 × ×
ZAM 160 × ×

SGCC(溶融亜鉛メッキ)との違い

SECC(電気亜鉛メッキ鋼板)とSGCC(溶融亜鉛メッキ鋼板)はメッキ加工の原理によって分類されています。

電気亜鉛メッキは電気を用い、溶融亜鉛メッキは電気を用いずに加工するという違いです。

2つのメッキの特徴の違いとして、膜厚が異なります。電気亜鉛メッキは、薄い皮膜を均一にメッキすることができる一方で、溶融亜鉛メッキは膜厚が厚くなります。一般的に耐食性は膜厚が厚いほど高くなるため、素材の防錆効果という点では溶融亜鉛メッキの方が優れていると言えます。

ただし、電気亜鉛メッキの方が均一なメッキが可能であり外観が綺麗になります。

そのため、装飾メッキとしての電気亜鉛メッキ・防錆メッキとしての溶融亜鉛メッキということができます。

鉄材質の種類 膜厚 特徴 メッキの役割 用途例
SECC(電気亜鉛メッキ) 約2〜25µm 均一なメッキが可能 装飾 家具、建築金物
SGCC(溶融亜鉛メッキ) 約50〜100µm 非常に高い耐食性 防錆 屋根、自動車

電気亜鉛メッキのクロメート処理

亜鉛メッキは、亜鉛皮膜自身が酸化されやすいという特徴があります。そのため、亜鉛メッキ加工後に化成処理を施す必要があります。クロメートが用いられるため、この化成処理のことをクロメート処理と言います。

使用されるクロメートによって、亜鉛メッキの特徴に影響があります。主に使用されるクロメートとして、

・3価クロメート

・光沢クロメート(ユニクロメッキ)

が挙げられます。

3価クロメートは、耐食性はもちろんのこと、傷にも強く耐熱性が高い化成処理です。

ユニクロメッキは、クロメート処理の中でも光沢クロメートに分類されるものです。光沢があり外観が綺麗であるが、耐食性が少し劣るという特徴があり、主に装飾目的で用いられる化成処理です。

その他にも黒色クロメートなどがあり、化成処理によって色や光沢などの外観がある程度左右されます。亜鉛メッキは基本的にこのクロメート処理と合わせて製品に適用されます。

メッキ厚

板のSECCのメッキ付着量はE16/E16や、ES/E8のようにあらわします。

この表記はJIS規格にで規定されていますが、それぞれメッキの付着量が具体的にいくらで、どのように考えればいいかについて解説します。

E8やE16の表記は片面のメッキの付着量を表しています。

数字が大きいほどメッキ量が多く、ESはメッキがついていないことを表しており、付着量の範囲はES ~ E40まであります。

単位は g/m^2

全て片面の付着量を表します。

表示 メッキの最小付着量 メッキの標準付着量
等厚メッキの場合 差厚メッキの場合
ES - * -
EB 2.5 - 3
E8 8.5 8 10
E16 17 16 20
E24 25.5 24 30
E32 34 32 40
E40 42.5 40 50

注) * ... エッジ部を除きメッキ付着量50mg/m2以下とする。

これをE8/E16のように組み合わせると、「上面がE8の量、下面がE16の量のメッキの付着量である」ということをあらわします。

表中の「等厚メッキ」とは、E8/E8のような上面下面でメッキ厚が同じもの、「差厚メッキ」はE8/E16のように上面下面でメッキ圧が異なるものです。

また、見た目だけではどちらが上面か判別するのが難しいため、板の表面に印や記号を付けてわかりやすくすることがあり、このとき印をつけた方の記号の後に「D」を付けます。

例えば、E32D/E16なら、E32側の上面に印がついているはずです。

SECC(ボンデ鋼板)の性質

物理的性質

鋼板の比重は7.85です。

機械的性質

表示厚さ (mm) 引張り強さ 伸び(%)
0.40 ~ 0.60 270 N/mm^2以上 34以上
0.60 ~ 1.0 36以上
1.0 ~ 1.6 37以上
1.6 ~ 2.5 38以上
2.5 ~ 3.2 39以上
調質区分 調質記号 ロックウェル硬さ (HRBS、HRBW) ビッカース硬さ (HV)
1/8硬質 50〜71 95〜130
1/4硬質 65〜80 115〜150
1/2硬質 74〜89 135〜185
硬質 85〜 170〜

キャディ株式会社で対応している板厚

キャディ株式会社で取り扱っている板厚は以下の通りです。

板厚 (mm)
0.5
0.6
0.8
1.0
1.2
1.6
2.3
2.6
2.9
3.2

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