アルミの塗装を詳しく解説!
目次
- アルミ製品への塗装加工
- 塗装加工とアルマイト加工の違い
アルミ製品への塗装加工
アルミニウムは比較的軽く、素材表面が銀色で光沢のある金属として広く用いられています。さらに、強度も十分高く電気伝導率も良いなど、様々な点において優れているといえる金属です。
アルミニウムが用いられているアルミ製品には、塗装加工やメッキ加工、アルマイト加工などの表面処理加工をすることが多いです。
アルミ製品に様々な機能を付与する表面処理加工のうち、塗装加工はアルミ製品への着色・防錆の役割を主に担っています。実際に弊社でもアルミ製品の塗装製品を数多く取り扱っており、高品質で剥がれにくく長持ちする塗装加工処理を心がけています。
アルミニウムは、ブラケットなど製品の部品として用いられることも多いため、製品の色に合わせて着色する際に塗装加工が重要になります。銀色の表面であるアルミニウムが、塗装加工によって多様な色に変化します。また、アルミニウムはステンレスなどに比べて耐食性が低く錆びやすい金属です。そのため、アルミ製品の表面が錆びてしまうことを防ぐことにも塗装加工は大きく貢献します。
塗装加工とは別に、アルミ製品への表面処理加工としてアルマイト加工処理があります。アルマイト加工とは、簡潔に説明するとアルミ製品表面にアルマイト皮膜を析出することでアルミ表面を覆う表面処理加工法です。アルマイト加工によるアルマイト皮膜によってアルミ製品へ着色することも可能です。しかし、アルマイト加工と塗装加工は似ているようでまったく異なる加工法になります。
塗装加工とアルマイト加工の違い
塗装加工とアルマイト加工は、アルミ表面を皮膜で覆うという意味では似ているかもしれませんが、実際には全く異なる加工法になります。
まず加工の原理が異なります。今まで述べてきたように、塗装加工は塗料をアルミニウムへ塗布することによって着色・防錆効果を果たす加工法です。それに対して、アルマイト加工は電気分解を利用してアルミニウム表面にアルミニウムの皮膜を形成する表面処理法です。
塗装加工には防錆などの効果もありますが主な目的は着色であるのに対し、アルマイト加工の目的はアルミ表面にアルマイト皮膜を形成することで耐摩耗性や耐腐食性の向上させることにあります。
ただ、アルマイト加工にはカラーアルマイトと呼ばれる加工法があります。カラーアルマイトではアルマイト皮膜に染料を浸透させることで着色することができます。そのため、塗装加工とアルマイト加工の違いが分かりにくくなっているのかもしれません。しかし、塗装加工とアルマイト加工は加工法の原理から目的まで、大きく異なった表面処理法であるのです。