クランプとは?主な種類や用途をチェック!
目次
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クランプとは何か?
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なぜクランプを使用するのか?
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クランプの種類
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まとめ
クランプとは?
工具や普段の生活でも使用されるクランプですが、2つの物を重ねる際に外れないように固定するための金具になります。
素材同士で挟み合わせることもありますが、作業台と素材で挟み合わせることもあります。
なぜクランプを使用するのか?
クランプは締め具ともいわれ、素材同士を接着剤で接着する際に手で留めておくと接着面がズレたり、接着ができなかったりする可能性があり、その時に安定して固定するためにこのクランプを使用します。
クランプの種類
クランプには多数の種類があり、それぞれ紹介していきます。
- C型クランプ
最も一般的なクランプで、G型クランプ、シャコ万力とも呼ばれることもあります。本体の素材自体は、鋼やアルミニウムが使用されています。、強度があるため充分な締め付け力が得られます。
クランプの中では最もシンプルですが、締め付け力が強いので長時間固定するにはおすすめのクランプです。
デメリットとしては締め付け口が狭いので小さい素材しか固定することが難しいことが挙げられます。
- F型クランプ
別名L型クランプやスライディングクランプとも呼ばれます。、ハンドルがついている部分をスライドさせることで、様々な大きさや材質のものを幅の大小、締め付けることが可能です。
前述のC型クランプよりは締め付ける力はないですが、一般的な固定から仮組み等広い用途で使用することができます。
特にF型クランプで固定するおすすめの材質は木材です。締め付けもC型と比べて強くないので素材を押さえても痕がつくことが少ないです。
デメリットとしては薄くて小さいものだと、接着や固定時にクランプでかさばってしまい、邪魔になったり均等に押さえつけることができない場合があります。
- バネクランプ
その名の通りばねを使用したクランプで洗濯ばさみと同様の構造をしています。
スプリングクランプとも呼ばれることもあります。手軽に着脱することができますが、締め付け力が弱いので締め付け強度を求める際にはこのクランプを使用することは難しいです。
このクランプの素材は金属や樹脂が一般的に使用されていますが、それぞれの特徴として、金属製では挟む力が強く、薄い素材ではしっかりと固定することが可能になります。樹脂の場合は口金(挟みこむ部分)が稼働するので、常に水平を保ちながら材料を挟むことができ、固定具としては柔らかい素材なので素材を傷つける心配がありません。
デメリットしては口が狭いので厚みのある材料を挟むことができません。
そして接着等の固定には適していますが、切削作業での固定では素材が動いてしまい加工の精度が落ちる要因になってしまうため不向きです。
- クイッククランプ
引き金状になっているのでその部分を握るたびに少しずつ締め付けを行う仕組みのクランプです。
締め付けを解除する際はリリースボタンを押し下げることで、緩めたり、締め付けを行ったりすることができます。
- コーナークランプ
箱などの四隅を高精度で90度に固定するために使用するクランプがこのコーナークランプになります。
1つのハンドルで締め付けるものと2つのハンドルで素材を締め付けるもの等、様々な種類があります。
- ベルトクランプ
額縁などの枠モノを作るときに使用するクランプです。バンドクランプとも呼ばれ、どんな形でもベルトで締め付けることが出来ます。
接着するときや、釘打ちをする際の仮止めに使用されることが多いです。
四角形のものだと、四隅に歪が発生し角が直角では無くなることを防ぐために直角の当て木のようなものを使用して固定を行います。
- 三方締めクランプ
直角だけでなく立体的に固定したい場合に、縦だけを固定するのではなく、
横もズレることが無いように固定をするために使用されるクランプです。
- ポニークランプ
クランプ部分の部品のみになっており、固定するパイプを準備することでどのようなサイズでもクランプで固定できるように設置することが可能です。
- 板接ぎクランプ
幅の広い板を結合する際に重宝されるクランプです。
横からの締め付けもありますが、両角に上からの押さえる力が働きますので材料が中心から反り返ることを防ぐ働きもしてくれます。
- トグルクランプ
トグルクランプは、ビスやボルトで作業台等に固定しながら材料を押さえつけるクランプです。
下方押え型だけでなく、横押し型やフック型(引っ張り方)のクランプがあり、作業台や板などに取り付けられるので、どんな場所でも材料をスムーズに固定することができます。
ビスで固定する場合は、頭の底が平たいトラス頭やなべ頭のタイプのビスを使用します。
- ハタガネ(旗金)
ハタガネは(締めハタ)など言われ昔からあるクランプです。
締めつけの調整が行いやすく、締め付け時に材料を押さえつける部分が回転しないので、板のつぎ合わせに最適です。あご(※) 全体を使って締めつけられるので、厚みのない板も容易にはさむことができます。
腕の長いクランプは割高になりますが、ハタガネは他のクランプに比べると比較的安価になっています。
ボルトが角ネジになっているので、壊れにくく耐久力にすぐれています。
デメリットはフトコロが短く材料を押さえる部分が狭いので、材料が厚い場合は同じ場所に2本以上使用する場合があります。そのため、切削作業などの材料固定には不向きです。
単管クランプ
単管とは建設現場等でよく使用されるパイプです。そのパイプを固定する際に使用するのが緊結金具です。
単管クランプには下記のような種類があります。
- 直交型クランプ
パイプの交差角度を90度に維持する際に使用するクランプです。直角に固定して使用するので、強度が高いことが特徴です。
- 自在型クランプ
交差するパイプ同士を好きな角度に結合することができ、結合後も自由に変更することができるクランプです。
自由度が高く組みやすいやすいクランプですが、直交型に比べると強度が弱くなってしまうため、使用する際には直交型と組み合わせると良いでしょう。
- 3連クランプ
直交型または自在型と単クランプを組み合わせたもので3本の管を結合するために使用するクランプです。