プレート・切り板とは何か?種類から使用用途まで紹介!
目次
- 切り板はとても安価な加工材料
- 切り板は汎用性が高くさまざまな場所で使用されている
- 金属からプラスチックまで多くの素材を選べる
- 豊富な切断方法で的確な加工が可能
- オーダメイドでインテリアとしてもそのまま使用できる
- 汎用性の高さから重要な機器にも使用される
ここだけは知っておきたい切り板のポイント
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切り板は比較的安価でオーダーメイドすることができる
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豊富な素材と加工方法で汎用性が高い
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加工方法によっては歪みが生じることがある
切り板はとても安価な加工材料
金属素材を思い通りの形に切断(切る)ことで好きな形にデザインすることができます。
金属の板だけをオーダーメイドすることで安価で目的のデザインの成果物を得ることができます。
切り板は汎用性が高くさまざまな場所で使用されている
切り板の特徴は何と言っても汎用性の高さです。
地面を補強するために使用する板からテーブルの天板に使用したり、さらには文字型に切ることでおしゃれなデザインのインテリアとしても使用することができます。
また、加工方法も金属を切断するだけのため、低コストかつ納品対応まで迅速に行われることが特徴です。
金属からプラスチックまで多くの素材を選べる
- ステンレス
一般の環境では錆びにくく、耐食性、耐熱性、耐久性に優れている素材で切り板の中では広く一般的に認知されている素材になります。
- アルミニウム
強度もありながら柔らかく加工がしやすいのがアルミニウムです。
さらに非常に軽量なので重量に神経を使わなければいけない航空機や船舶などでよく使用されています。
船舶では海水に直接触れることから腐食が進みがちですが、このアルミニウムでは海水にも強いとされています。
- 鉄
「鉄板」と呼ばれているものはこの鉄が素材になっています。
素材自体が非常に安価で加工方法も豊富です。しかし鉄が素材になっている場合必ず表面処理(メッキ加工)を行わなければどんな状態でも錆びが発生していきます。
錆びが発生しないためにメッキ加工を施しますが、衝撃や月日の経過によってメッキが剥がれるとそこから腐食していきますので取り扱いにも注意が必要な素材です。
- 真鍮
昔から真鍮は金の代用品と呼ばれて親しまれてきた材質です。
今まで紹介してきた金属とは違いまず代表的な特徴は見た目が非常に美しいという点です。美しいながらも金属なので強度にも優れており、様々な形に加工することも可能になっています。
デメリットとして時間とともに真鍮自体も黒ずみが発生していきます。
しかしインテリア等で使用している場合はその黒ずみで逆に味が出るのでアンティークとしても取引されることもあります。
- アクリル(樹脂)
金属とは違いますが、アクリルも切り板として広く使用されています。
金属ではないので時間経過とともに腐食することはなく、素材自体が透明なのでショーケースとしても使用されることがあります。
ショーケースといえばガラスというイメージもありますが、ガラスだと割れてしまったり、取り扱いが非常に難しいです。
しかしアクリルは万が一落としてしまっても粉々に割れることはないので取り扱いが容易です。
さらにガラスと比べ安価なので個人の方でも手頃な価格で手に入れることができます。
豊富な切断方法で的確な加工が可能
- ガス切断
最も一般的に使用されており燃料と酸素を合わせたガスを使用しその高温の炎で切断する方法です。
加工費用も安価で様々な素材の板に対しても使用することができます。
しかし高温で切断するため、耐熱性の低い素材であれば歪みの原因になったりすることもありますので注意が必要です。
- プラズマ切断
2つの電極から放電させることで発生するアークプラズマで金属を溶かした部分をガスで吹き飛ばすことで切断する方法です。
前述のガス切断と似ていますがガス切断では周囲に熱が伝わるので歪みの原因になってしまいますが、プラズマ切断の場合は一点に超高温の熱が加わり、かつその溶かした高音の部分は吹き飛ばしてしまうので歪みが発生しづらいです。
しかしデメリットとしてガス切断と比べて切断できる厚さが薄いということが挙げられます。
- レーザー切断
炭酸ガスを使用してレーザーを発生させそのレーザーを集約させることで切断箇所を融解させる方法です。プラズマ切断と切断箇所をガスで吹き飛ばし、さらに火を使っていないので長時間使用することができます。
デメリットとしては厚すぎる板では切断することができない。そして切断コストが高いことが挙げられます。
- シャー切断
これは普段の生活でも馴染みがある切断方法です。
家庭でも使用するハサミに似ており、板金に圧力を加えることで切断します。
上記のものと比べてランニングコストが格段に安く加工費も抑えることができます。
デメリットとして圧力を加えるので切断箇所が局所的に薄くなってしまったり、視認することはできないながらも切断面が斜めになる可能性もあります。
- ウォータージェット切断
水を超高圧まで加圧し、高速で噴射することで板金を切断する方法です。
これは熱を使用していないのでキリ板加工だけでなくコンクリートの切断や、建築物の解体等様々な用途で使用されています。
また、切断幅が細くなっているのでほかの切断方法では実現することができないような複雑な形状にすることも可能になっています。
それ以外にも、高圧で加工するため板金の厚さ等の制限もなく環境に優しいので導入する企業も増えてきています。
- ワイヤーカット
通電させたタングステン等の電極線を放電させることで、金属を溶かして切断する方法です。
加工する際には、冷却装置がついている水槽内で行われるので、熱による変形や熱膨張を防ぎながら高い精度で加工することができます。
また、ステンレスなどの切断が難しい素材でも、伝導体であれば容易に切断することができ、厚みなども関係なく切断できます。
デメリットはワイヤーの放電によって素材を切断していくため、電気を通さない素材の場合使用することができません。
汎用性の高さから重要な機器にも使用される
- 船舶や航空機
船舶や航空機は切り板同士を組み合わせて形を形成します。
その際にほんの数ミリサイズが違っただけでも大事故に繋がってしまいます。そのため切り板を使用しコンマ数ミリまで精密な切り板を使用して組み立てていきます。
さらにはじめにお話ししているように材質を好きに選ぶことができるので、軽量化したいのであればアルミニウムの切り板、耐久性を求めるのであればステンレス等の耐食性、耐久性のある素材を選ぶことができるのも船舶や航空機に使用されている一因になっています。
- 切り文字
様々な会社がデフォルトで使用できる切り文字のテンプレートも準備してありますが、切り文字で最もおすすめな点はネームプレートや表札でも一味違ったデザインにすることができるということです。
まるで手書きで書いたかのような切り文字にすることも可能だし、インテリアとしても使えるようなデザインにすることもできる。想像力とデザイン性次第で無限大の可能性がある用途です。